武士になりたい!
池田屋前 


「どうやらこちらが本命だな」


近藤さんが呟くと

どこに居たんだか


シュタッ


「こちらですね
副長に伝令します」


烝は、あっという間に行ってしまった


「歳らしいな…
山崎君をこっちにつけてたなんてな」



会津に頼んだ応援がいくら待っても来ない



「よし!行くか!」



ここで逃げられては、せっかく烝が
頑張って仕入れた情報が無駄になる

近藤さんが配置を指示する



いよいよだ…

























どれくらい斬っただろう…





二階は、静かになった

だが、奥の部屋に気配を感じる



僕は、神経を集中して


奥へ進んだ





そこにいた男との死闘の末

僕は、勝った




なのに




クラクラする



近藤さんの所に戻らなきゃ…



視界が歪む




なんで…









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