いかないで


「ふざけんなよ!勝手に消えて勝手に戻ってきて!また勝手に消えんのかよ」


抑えていたものがもうとめられない。


「彩羽がどれだけ傷ついたか知ってるか?
今度こそ本当に死ぬぞ?あいつ
俺がどれだけ頑張ってもあんたには追いつけなかった」


これが俺の本音。


「彩羽にあんたが必要なように俺にも彩羽が必要なんだよ」

こどもみたい。自分の本音がきけた。


「ごめん、朔。俺が消えた後の彩羽は君に任せる」


たぶん次に言うことがふたりにした理由だろう。


「だから少しの間だけ彩羽を俺に預けて」


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