神様の暇潰し★

『××××、××』

《彼女は人間なのか》


人間は、感情的だ。

言い換えれば、感情豊かだ。

と言ってもそれは、ピンからキリまで、
つまりニセモノからホンモノまであるのだ。

例えば、感情を表に出さず日夜、
無表情ですごしている誰かさんでも、
社交辞令のニセモノの感情を出すし、
何か突拍子のないことが起これば、驚きもする。

まあ、ここまでは理解していただけるだろう。

問題はここからだ。

先程述べたように、

どんなに無感動な人間だろうが、

どんなに卑劣な人間だろうが、

感情というものは必ずあらわれる。

結論、人間は感情を絶対的に、
もういっそ強制的に宿される。

ソレが神によるものなのか、
偶然の産物なのかは誰も知らない。

むしろ、普通そんなこと考えない。

何故なら、感情はソコにあって当然だと、

彼等人間は、

勘違いしているからだ。

...ん?結局、何が言いたいのかって?
物事には順序っていうものがあるんだよ?
...まあ、いいや。「何が言いたいのか」だよね。

...そう、僕は


『感情の欠落した人間は、人間と言えるのか』


当然、はぁ?ってなるよね。

突然、何を言い出すんだよコイツ、とでも思った?

...あ、図星?アハハ怒らないでよ。

兎に角、''普通''そんなこと考えないのに、
僕がこうやって考えてるのは''普通''じゃないことが起こったからだよ。

...フフ、気になる?なら、話してあげる。

僕はあくまで記録者。

物語の起承転結は知っていても、
ソコから先は...

君の自由、じゃないかな。

さぁ、物語を始めようか。

ちゃんと、鍵は持ってるかい?あらら、忘れたの?

覚えててねっていったのに。

え?聞いてないって?あー言ってなかったっけ。

じゃあ、もう一度言うよ?

忘れてはいけない、

魔法...否、物語の鍵。


《彼女は人間なのか》
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop