運命の恋、なんて。
家の前で別れ、八雲くんは最寄り駅まで歩いて行くことに。




送るって言ったんだけど、それなら意味ないって笑われて。




確かにそうだよね。




自転車で送ってもらって、悪いことしちゃったな。




家に帰ると、お母さんが玄関まで出てきた。




「胡桃!こんな時間までどこに行ってたの!?連絡ぐらいしなさいよ」




いっけなーい、忘れてた!




もう21時。




塾のときはもっと遅いけど、遊びでこんなに遅くなったのは初めて。




「ごめんなさい、今度から気をつける!」




色々突っ込んで聞かれたくないから、急いで自分の部屋へ走った。



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