運命の恋、なんて。
あたしの頭より人形の顔の方が大きいっていう、かなりのビッグサイズ。



「こんなのホントに取れるんだ!?初めて見た」



「よゆ~。もひとついこか。欲しいヤツ言って」



ピアスくん、腕まくりしてるし。



「もうないです。これで十分」



「ないとか言うなよ。胡桃ちゃんにいっぱいプレゼントしたいのに」



ドキッ。



「あたしにプレゼント!?」



「そ」



ドキドキドキ。



こぼれんばかりの笑みが、今あたしに向けられている。



そんな言い方するなんて、ズルい。



目的は合コンで。



なのに今、ふたりっきりでデートしてるみたいな感覚に陥る。



「今の俺らって、デートしてるっぽくね?」



「えっ!?」



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