運命の恋、なんて。
「そうかもしれない…それでも、後でああすればよかったと、後悔したくないの。

今はお母さんを恨むかもしれないけど、いつかこの気持ちがわかるときが胡桃にもくるから」



そんな風に言われると、もうなにも言えない。



心配症だ…。



けど、やっぱりあたしのことを思うからこそ。



親の気持ちは、娘のあたしにはまだわからない。



そう、言いたいんだよね…。



いつものあたしなら、どうしてわかってくれないの！と心の中で思いつつ、黙ってリビングを離れるはず。



だけど、今日は違った。



「友達同士でクリパしたり、どうしても泊まりたい日もあるの。事前に言っても、それでもダメかな…」



僅かながらの抵抗。



今日みたいなのは、もうやめようと思う。



あたしも罪悪感があるし、せめて本当にノンちゃんたちと誰かの家に泊まりで遊びに行くことぐらいは、許して欲しい。



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