運命の恋、なんて。
いつもこうだ…。




色々詮索されるのが面倒で、結局途中からウソをつくこともある。




今日だって…八雲くんに会いに行ったなんて、言えない。




正直に話したら、なにを言われるかわからないから。




一人暮らしの部屋で待っていたなんて、口が裂けても言えない。




「勉強熱心ね、連絡くれればいいのよ。いつも言うけど連絡は必ずして。わかったわね」




「はい…」




さっきまで怒っていたかと思えば、鼻歌を歌いながらキッチンへ戻って行った。




自分の部屋に戻ると、どっと疲れがでてきた。




お風呂入らなきゃ…。




力が出るまで、少しベッドでぐったりしていよう…。




少し経ってからスマホをいじろうとして、バッテリー切れに再度気づく。




充電しなきゃ。




電源オフのまま充電をし、そのままお風呂に入った。




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