運命の恋、なんて。
今日は休日だから、のんびりとした朝。



いつもより遅めに起きて、朝ごはんもゆっくり。



テレビを見ながらでかける支度をする。



そうしている間に、徐々に気持ちを切り替える。



ヤスくん、12時に来るって言ってたよね。



今日は予定がないから、美容室でカットでもしようかな…。



それとも、友達に連絡して遊びに行っちゃう?




他のことをしながら考えているうちに、気づけば昼過ぎになっていた。



本当に来るの?



そもそも、チャイムを鳴らすかどうかもわからない。



慌てて窓の外を覗くと、家の前の道路脇に黒い車が一台停まっていた。



まさか…。



慌てて外に出て、車の運転席を確認する。



そこには、ヤスくんが座っていた。



うん、多分ヤスくん。



昨日は暗かったし、今だって確証はないけど。




確か、こんな顔をしていた気がする。



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