スキorキライ
非日常の連続
~美咲side~

「そーそー、吉川さんは何が好きなの?」

「えっと、私は―――」

私は、今隣のクラスの浅田 友一と名乗った男子と会話している。

というか、全然話したこともない男子に話しかけられるなんて、これどういう状況!?
昨日から、いじめからの救出など、非日常の連続だな、と内心少し笑いそうになってしまった。

そしてこの浅田君の話は、面白い。
本来なら帰っている時間なのに、おしゃべりをやめられない。


「おーい、美咲ちゃんいる?」

「え!?健二君!?」

なんと教室に健二君が入ってきた。
健二君のクラスの教室だから当たり前だけど。

「ちょっと体育館裏、来てくれない?」

「え?いいけど…」

なぜか呼び出された。

「でも、今浅田君と話してて―――」

「いいから、来て」

断ろうとしたけど、健二君の強いまなざしに負けてしまう。

「わかった。来るよ」


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