E・N・M・A~えんま~


男は知ってか知らずかーーいや、我の存在に気付いたからなのだろう……。


火が消え、落ち葉の上に倒れたまま、力尽きた男は、こう呟くように言った。




「貴方は………。……千夏が、どうか…苦しまないよう……あの子の記憶を…封印して…下さい…。」


「分かった…」


男が千夏の父親であることを、その言葉で察すると彼の弱々しい手を握った。



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