E・N・M・A~えんま~


そう、ほんの一秒にも満たないほどの動きーー。


「…そおよ~!隠してるわよ、大いに!!」

なんて口許に手をやって含み笑いをして、

「だって今日は千夏の年に一度の……じゃない~」

と母は目尻に数本のカラスの足跡を作った。



「な~んだ、誕生日かあ」

がっくりとするワタシを尻目に「さあさあ、遅刻するわよ!支度しちゃいなさい!」



< 20 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop