E・N・M・A~えんま~


「あな…あなた達っ…!!」

母の声が怒りからかわなないて震えていた。



全身で、かつてないほどに怒りを露わにしている。



こんな母は知らないーー。



ワタシが知っているいつものおちゃらけた彼女は、いったいどこへ行ってしまったんだろう。




「千夏ッ!こっちに来なさい!!」



「どうして?!」



「あなたは閻魔とは違うのよ」



「そりゃあ違うよ?…それはここで暮らしてる誰もが自分とは違う生き物でしょう?!」



だんだんと荒げる声を抑える事なんて出来ない。


ただただ、初めてとも言える母との激しい言い争いに心のどこかが、哀しみに痛んだ気がした。



< 271 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop