E・N・M・A~えんま~
「あな…あなた達っ…!!」
母の声が怒りからかわなないて震えていた。
全身で、かつてないほどに怒りを露わにしている。
こんな母は知らないーー。
ワタシが知っているいつものおちゃらけた彼女は、いったいどこへ行ってしまったんだろう。
「千夏ッ!こっちに来なさい!!」
「どうして?!」
「あなたは閻魔とは違うのよ」
「そりゃあ違うよ?…それはここで暮らしてる誰もが自分とは違う生き物でしょう?!」
だんだんと荒げる声を抑える事なんて出来ない。
ただただ、初めてとも言える母との激しい言い争いに心のどこかが、哀しみに痛んだ気がした。