E・N・M・A~えんま~
千夏もシュウの声に振り返ると、奴をこれでもかと言うほどの眼光で睨み付けた。
「なにが『お帰り』よ?!」
「くくっ…」
シュウは楽しいとばかりに笑うと、
「うん、本当に最高だよ、ちなつ?」
目尻に涙まで浮かべて言った。
千夏は母親の腕をとくと、奴に歩み寄った。
そして――
「あんたは、さいってーだよ!」
千夏のパンチがシュウの頬に直撃した。
正直驚いた。
まさか、シュウが千夏のパンチを受け入れるとは思ってもみなかった。
十分避けられたはずだった。
奴はわざと受け入れたのだ――。