現場系男子にご用心!?
「いいね、この感じ。まったり具合が凄くたまんない」

岡田さんはふふっと笑いながらそう言った。

確かにまったりである。
知らぬ間に私も煙草なんて吸って寛いでいた。

こんなに穏やかな朝を過ごすのはいつぶりなんだろうか。いつもは昼まで寝ている女だから、早々ない。
いかに自分が自堕落な生活をしていたのかがよく分かる。

こういう朝もいいもんだ。たまには私も早く起きてみよう。
・・・起きる事が出来たら、だけど。


「本当に今日はありがとうございました」

そんな穏やかな時間に自分の心も落ち着いたのか、そう自然と感謝の言葉を言う事が出来た。

「気にしないでいいよ。俺も里緒奈の寝顔が見れたし」

「げ、見たんですか?」

「もちろん。ここに折角連れ込んだのに何もないのもね。可愛かったよ、本当は隣に寝たかったけど、俺の理性が持たなくなるから」

全く赤面するような言葉と、背筋が凍るような言葉を織り交ぜて話すとは。
お陰でこっちは暑いのか寒いのかわからないじゃないか。

「随分とストレートに言いますね。言われたこっちはどうしたらいいかわからないんですが」

「はは、そのうち慣れるよ」

・・・慣れたくもないわ。
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