ドラマチックSボーイ

3*再会エレベーター







鈴さんの凶器とも言える愛車から無事生還した私は
降りてスグに内蔵が口から飛び出してくるんじゃないかと思うくらいの
吐き気が襲ってきた。



ウッ…やば…。


「ごめ…先にトイレ行かせて…」


「じゃあ5階のロビーで待ってる。」


なぜかピンピンの静くんと鈴さんとの待ち合わせ場所を確認した後、
私は一目散にテレビ局内のトイレに駆け込んだ。




――――――…


はあ…死ぬかと思った…。



トイレを済ませ、激しい脱力感が残る中、
私はエレベーターの△ボタンを押して到着を待った。


スグにエレベーターは到着し、
5階のボタンを押す。


そしてドアが閉まろうとした時―――





「待ってください!」




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