ドラマチックSボーイ

静side







車から降りて、仕事場に入ると

もう俺は『滝沢静』じゃない。



『ちゃんと仕事モードへと切り替える』


修吾さんが教えてくれた言葉を胸に、『蓮見静』を全うする。




「ね、ねえ静くん…」

「インタビューの後に
第3スタジオで撮影あるから。」


駆け足でやってきた舞に、俺はそれだけ言い残し楽屋へ入った。



今日はいつもより気合を入れなくちゃいけない。


俺が何のために舞を此処へ連れてきたか


その真相を、今日舞に伝えるから。





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