君に溺れる。
君に溺れる。
俺の8人目のおかしな関係の子は、俺が一番好きな女の子だった。

名前は知らない。
分かるのは、義理の両親から虐待されていて、生活費をこうして稼いでいること。

だけどそんな彼女が、今日俺の方を見てこう言う。

「あのね、もう君と会えない」

その言葉に過剰に反応する自分が居た。
俺は少し動揺しながらも、隠して、なんてことなさそうに聞く。

「なんで?」

彼女は嬉しそうに笑う。

「あのね、パパと海外に行って、新しい生活するの」

そういう彼女の笑顔は、純粋で無邪気な子供のようだった。
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