Blue Moon
その後、無事港に着いた私たちは、その地に足をついた。
うわあ…、と驚嘆の声しかできない。
だって私は、まず自分の国から出たことが無い。
―――世界は、広い。
その中で私は、何一つ知らないちっぽけな存在にすらもならない。
自分がどれだけ無知なのか、思い知ってしまった。
「こっちだよ」
ふいに掴まれた腕に、ハッとする。
「まずはその服をどうにかしよう。
目立ちすぎる」
ネオの言葉で、自分が初めて行き交う人たちの視線を集めていることに、やっと気がついた。
青く澄んだ、フリルをふんだんに使ったドレスは、やはり、誰の目にも留まるほど豪勢なものだったようだ。