アイドルとわたし






「真央ちゃん、俺はアイドルで


今、1番ノリに乗ってるときなんだ」





知ってるよ。



ずっと応援してきたグループだもん。





でもいざ本人に言われると思ったより重くのしかかるなあ。





「恋愛はアイドルにとっては邪道。



今までスクープされてきたことも本当に嘘で。誘われてご飯食べに行っただけでなんの関係もなかった」





あ、それはちょっと嬉しい。





「だから俺、自分からこうやって誘ったの真央ちゃんが初めてで…


こんな離れたくないのも初めてなんだよ」





「はい」




「だから、待ってて欲しい。



俺がちゃんと真央ちゃんを守れるようになるまで



俺のこと信じて待っててほしい」






「…いいんですか?あたしで」





「真央ちゃんがいい。



本当はもっと俺自身で責任が持てるようになるまで待つつもりだった。




でも、ごめん、抑えられなかった」





あたしの体を離して



真っ直ぐにあたしを見つめて言った。







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