アイドルとわたし





そのあとは智哉くんが買ってきてくれたケーキを三人で頬張りながら他愛もない話をした。






お母さんもすっかり智哉くんのファンになったらしい。





お兄が帰ってきてリビングの扉を開けたときのマヌケ顔がおかし過ぎて





あたしとお母さんはもちろん、智哉くんも笑ってしまった。





あたしのお兄も近所でもかっこいいと有名だし、高校にも大学にもファンが多数いて毎年バレンタインは大変なのは知っているけど





智哉くんの隣に並んだらお兄が可哀想に思えた。






智哉くんの穏やかな雰囲気は、家族みなを虜にして、お兄も智哉くんと連絡先を交換していた。






これが、智哉くんと過ごした最後の夜でした。






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