先輩、それはセクハラです。
ちっさい奴とでっかい奴

「君たち、たくさんの新1年生が我が校に入学してくれたことに感謝し、これからの学園生活を–––––––––…」


うっへぇーねみぃ…
なんだよ校長先生の挨拶なんていらねぇよぉ…

ううーあー…zzzzzz


おかーさん、おとーさん、そして私の友達、夏樹よ…今までありがとう…おやすみ……zzzzzzz





「えー、次は生徒会長挨拶」



「失礼します。今年度の1年生は––––––––––…」






あぁ…聖母マリア様…私はここで力尽きますですzzzzzzzzzzzzzzzzzzz





「生徒会長、2年1組 一ノ瀬 碧」




zzzzzzz

ぐがーーzzz

ぐがーーzzz







–––––––––––––––––––––––––––––––––––


「緋色!!おきろ!!!!」


ハッ!!
いったいここは…

今山田花子ちゃんの声が聞こえたはずなのに……


「山田花子ってだれよ!もう入学式終わったわよ!!早くクラス分け見に行かなきゃ」


「そなたは夏樹ではないか。ごきげんよう」


「ごきげんようじゃない!!いつまでもぼけーっとしてないで行くわよ」



そう言って、ぷんすか言いながら夏樹は私を引きずって歩き出した。
そういえば入学式に来ていたようないなかったような…

とりあえず超眠いぃ


ああー夏樹ぃ
そんなにひっぱっちゃらめぇーーーはぁ




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