【更新中】花の名
翌日。

結局夜中の3時近くまでアレンジメントを作り続けていたから、ゆっくり寝ていたかったけれどそうも言ってられない。

なぜなら、今度は会場に丹精こめて作ったアレンジメントを届けにいかなきゃならないからだ。

会場の北際ドームは、ちょうどお店から歩いて10分ほどの位置にある。
いつも簡単なアレンジ1、2個であれば手持ちで行くれど、今日の量を考えると、手持ちだったらいくら時間があっても足りないくらい。
お店のバンに詰め込んでも、何度も往復しなきゃならないだろう。

コンサートの開場時間は、夕方17時から。
余裕を持って15時にはすべての準備を終えることを考えると、お昼から運び始めて準備し、ぎりぎり間に合うかどうか。フラワーショップ『かりん』には、アルバイトさんもいないから、必然的に2人で何から何までをやり遂げなければならない。

「お母さん、今日は結構タイトなスケジュールだね……」

「そうね、今日はスタンド花が5台に、楽屋花が52個……。よし、花梨。お母さんはひたすら会場と店を車で往復してお花を運ぶから、花梨は会場で待機して楽屋まで花を運んで。全ての運搬が終わったら、お母さんと一緒にスタンド花の設置を手伝ってくれるかしら?」

「確かに効率よく行かないと間に合わないよね。了解」


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