短・出会い
翔太/said
「約束?」
ふぅちゃんはなにも覚えてない様子
「本当に覚えてないんだね。いい機会だから話すよ」
俺はふぅちゃんから体を離して近くにあったベンチに腰掛けた
そしてふぅちゃんとの約束を話した
11年前……
俺とふぅちゃんは家が近く、向かい同士だった
「ふぅちゃんおはよー」
だからいつも、ふぅちゃんと遊んでいた
俺が声をかけるとふぅちゃんは笑顔で
「おはよー翔君!今日も秘密基地行こ」
と言った