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プロローグ

引越し前の私

近々、引っ越すことが決まっていた私、針咲 理沙。

新しく通う学校の編入試験の結果が今朝、帰ってきていた。

みんなからはよくバカだバカだと言われているけど、学力には一応自信があるから、大丈夫だとは思うんだけど……

ゆっくりと封を切る。中にはたくさんの書類が入っていた。

その一番上には合格、の文字。

良かった、私、受かれたんだ。

おばさんに報告しなくちゃ、と思いながら立つと、後ろから


「合格!?やったじゃない!!」


とおばさんの声。
正直びっくりしたよ、ノックしてから入ってよぉ〜
と、こんなこと言えるわけがなく、

「うん!今までありがとう、おばさんのおかげだよ!私、これからも頑張る!」


そう言って部屋の荷物を纏めはじめる。

「理沙が落ちる学校なんてあるわけないのにねえ」

おばさんは私の部屋を出る時に何か言ったような気がするけど、私には聞こえなかった。
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