『N』ー忍びで候うー
16.潜入、四ツ谷
SS国際大学、事務局ーーーーー、


四ツ谷は事務処理の傍ら、密かに警備部のシステムに侵入していた。
『決行』当日、それから念のため4月すべての警備スケジュールのデータを取り出す。

デスクの時計を見る。
昼休み終了まであと20分。

監視カメラは事務局内部には設置が無い。

「よし、、」
データの入手が終わる頃、電話が鳴った。

鳴りやむ気配がなく、それに出る。
「あいにく田所は食事に出ておりまして、失礼ですが、、」
部長宛ての電話だった。

メモを取る四ツ谷の手が止まった。
「、、はい。かしこまりました。折り返しお電話するようお伝えいたします。念のためお電話番号頂戴できますでしょうか?はい、お願いいたします。」


しっかりと復唱する。

やった。。

四ツ谷は叫びだしそうだった。


『SSG製薬、局長 幸田(こうだ) 電話●●●ー●●●●ー●●●●』

やっとつかんだ。




SS国際大学がSSG製薬のバックであり、ここに監禁されている先代の、誘拐の首謀者がSSG製薬であるという証拠とつながるであろう線をーーーーー













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