私のおにいちゃん
*霧夜*
「俺らと話しても、よどんだ空気を吸ってることに変わりはないぞ?」
*零斗*
「ま、そりゃそうだな。」
*ユリ*
「よどんだ空気、ね。確かにまだ何も
解決してないんだし、よどんでるのかも。」
*零斗*
「………」
*ユリ*
「あ、さっきのジャンルは長く続くないし、
別のジャンルで何ならなごめるのよ!?」
*零斗*
「もういいよ。充分なごめたから。」
俺はそう言うと、教室を出ていき、
廊下をいったり来たりと繰り返した。
*霧夜*
「ゼロ。」
いつのまにか隣に霧夜がいた。
*霧夜*
「あれ、本心じゃないよな?」
*零斗*
「あれって?」
*霧夜*
「お前とキラちゃんの事だよ。」
*零斗*
「あれは………」
どう答えようか悩む。
*零斗*
「はは。
本心な訳ないだろ?一種の考えだし。」
でも、本当は……
*霧夜*
「そうか。ならいいんだけど。
おい、あれ!」