私のおにいちゃん
逃げ、る、やっと、
お兄ちゃんを見る回りの目から、
逃れられて、キラだけを、
見るようになる。
嬉しい、な。
逃げる、なんて、ただの、口実。
おにいちゃんを、
完璧にキラだけのものにするための。
*零斗*
「じゃあ、逃げるか?」
*霧夜*
「でも、どこに?」
*零斗*
「山奥に廃校があるの、覚えてるか?」
どこ?そこ。
キラ、知らない、よ。
*霧夜*
「廃校?」
*零斗*
「あぁ。」
*霧夜*
「確かに、
あの廃校ならしばらくは泊まれるな。」