たった一度きりの青春は盛りだくさん

第1学年1学期末考査終了




梅雨が開けて期末テストも終わって、あとは夏休みを待つのみ。


夏休み中は部活のコンクールや定期演奏会だけじゃなくて、学校の補習もあるから全然休みって感じはしないけどね。


それにしても、今回のテストは私にしてはよくできたんじゃないかな。


さっき最後のテストを提出したばかりだから分からないけど。


「奈々ちゃん、一緒に帰れる?」


鞄を取りに行こうと立ち上がったら、姫ちゃんがトコトコやってきてそう言った。


そう、定期演奏会が終わるまで休みがないから、テスト最終日の今日も特別に部活が休みなんだ。


「うん、帰れるよー」


「やったぁ!準備してくるね」


素直に喜んでくれる姫ちゃんは本当に可愛い。


背は私より高いんだけど、なんていうか、雰囲気が違うんだよね。


「吹部も今日休みなん?」


鞄を取って席に戻ろうとしたら、今度は達川くんに話しかけられた。


そういえば、結局タイミングがつかめず、きょうだいの話はできてない。


「うん。え、サッカー部も?」


「うん。今度の試合まで休みなしだからって」


はー・・・私らと同じ理由なんだ。


さすが運動部っていったら変だけど、吹部も運動系文化部だもんね。


「じゃあ、ゆっくり休まなねー」


「おうよ」


腕を曲げてげんこつを作って、何故か力こぶを見せてくる達川くん。



< 54 / 85 >

この作品をシェア

pagetop