正義の味方に愛された魔女4
店に降りて来た二人は、さっきと違って幸せそう……。


「もう、『ただの』元カノなんか、気にならないでしょ?」


沙耶ちゃんの頭をポンポン……。
おやおや、
隼人が品行方正な紳士に見えるわ、長い道のりだね、ファイト!

《はいはい、筋トレしながら頑張りますよ……》


「百合さん、私、隼人さんの彼女で良かったです。幸せです」


「えー?まだまだ足りないでしょ?欲がないねぇ沙耶ちゃんは。隼人とは大違い。
二人でもっともっと幸せになってよ?」


二人を送り出して店を閉めた私は、その時後を追う影に気付かなかった……。









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