ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
【龍side】

『お、お前は……』

??「あら……」


「木村さん。ここですよ。……」

父さん「あ、失礼します。おぉ。お嬢様。今日
もお綺麗で。」

??「お褒めいただき光栄です。」

「この方が今回の見合いの相手だ。」

??「はい。先ほどからいらした方ですね。」



くるりと俺の方をまた見る。そのままニコリと笑った。



??「浅井 陽花です。どうぞよろしく。」



そう。俺の前に現れたのあの陽花だった。



父さん「せっかくのお見合いです。2人っきり
にでもさせましょう。」



そう言って2人は出ていく。俺は陽花とこの部屋に残された。



陽花「どうぞ?そちらにお座りになって。」

『……なんで』



座ってからしばらくの沈黙が続いたあとに俺から話しかけた。



陽花「龍だったとは以外。ふふっ」

『お前……最近こないと思ったら。』

陽花「もぅ……戻れないから。」

『は?』

執事2「失礼します。紅茶をお持ちしました」

陽花「あら。ありがとう。」

『あ、お前!あん時の!』

執事2「あら。あなたでしたか。」



夜中にフードを被った謎の男。アイツに何か言ってた奴だったきがする。

執事だったのか。



陽花「逃げなさい。」

『は?』

陽花「このままだと婚約してしまうから。もう
すぐで入口が開く時間になる。だから早
く。」

執事2「詳細は私が申しますので。」



意味がわからない。婚約するのはいやだが……


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