その結婚、ちょっと待った!




「昨日は付き合って二年の記念日だったの。
だから二人でご飯を食べに行って私のマンションでケーキを買って食べようって言ってケーキ屋さんに向ってたんだけど、その途中で誰かが大樹の名前を呼んだから私達、二人は声がする方に振り返ったの。
そこには女の人がいて急に大樹に抱きついて久しぶり!とか言ってさ…。
何か懐かしそうに話してて、その女の人がどっかに言って誰?って聞いたら元カノだったみたいで何だか嫉妬しちゃって喧嘩になったの。」


「確かに嫉妬しちゃう真尋の気持はわかるな。」


「でしょ?だけど大樹に当たって言ってしまったの。
私と居るよりも元カノと話してる時の方が嬉しそうだねって…。
そしたら大樹が何だよそれ…って怒って、私はもういい帰るって言って一人で帰ったの。
大樹から何度か電話があったけど取らなくて、だけど朝になったら後悔してさ。
このまま本当に別れたらどうしようって思ったらさっき大樹が電話で本当は私も謝らなきゃいけないのにゴメンな?って謝ってきて、俺が好きなのは真尋だけだからって、だから今夜はケーキ買って真尋のマンション行くから昨日の記念日のお祝いしようって言われて嬉しくなっちゃってさ。」


「まぁ仲直り出来て良かったよ!」


「うんありがと!」


真尋はスッキリしたのかモリモリとごはんを食べて、私の弁当のおかずまで「美味しそう、食べたゃお!」なんて言って勝手にたべるし。


朝の死にそうな顔は何処へやら?だよ。


真尋はお昼を食べると、部長が得意先に貰ってきた饅頭を二個も食べていた。





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