片思い男子

カラオケを出ると、もう空は薄暗くなっていた。



時計を見ると、もう6時を回っている。








そういえば、望月はどこに行ったんだろう。




……もしかして、電話で話してた彼氏?






何だかむしゃくしゃする。




このよく分からない気分を晴らすために、いつもより早足で帰り道を歩いていった。




「はぁ……」





―――胸がチクリといたんだ理由を、俺はまだ知らない。
< 23 / 25 >

この作品をシェア

pagetop