唇トラップ


届けられる、大量のお絞り。
眞子は、指先でそれをポイポイと廣井さんに送り出しながら。

涙目の廣井さん。
あんなに咳き込んじゃって、可哀想。

そう思っていたら、眞子が「爺さんか?」なんて嫌味たれてるのが聞こえた。


今日の眞子は、いつにも増して辛辣な気が・・・。汗




と、午前中に届いた。
眞子からの一報、もしくは誤報?を思い出した。



『そうだ!ねぇ、今日連絡くれた、牧さんが柊介に会議中に怒鳴ったって話なんだけど。』

眞「ああ、それそれ!どうだった?会議後の牧さんと話した?!」

『うん。それがね、何のことか分からない、風な感じで。全然話が通じなくて。』

廣「牧さんが怒鳴る?会議って、今日の会議?」



鼻まで赤い廣井さん。
心底可哀想。



眞「うん。会議中に、牧さんが清宮さんを怒鳴りつけたってウワサで聞いて。」

廣「はぁ?清宮を?・・・何の話だろ。全くそんな場面無かったけど。」

眞「そうなの?!じゃあ、ガセネタか。」

廣「どっからのガセネタだよ。」



だから、ウワサって言ってんじゃん、と。
眞子は小さく膨れて、ストローでモヒートを吸い上げた。



廣「大体、何で牧さんが清宮を怒鳴るんだよ。」

『なんか・・・私との婚約破棄の話になったとかで。』


助け舟を出されたテイで、眞子が激しく頷く。
目を細めて、回想に耽る廣井さん。



突如。


廣「ああ!もしかして、あれか?」


アニメのワンシーンのように、見事に膝を打った。


廣「そのクダリで牧さんが一喝したのは、清宮じゃない。」


普段、童顔のせいで若々しい廣井さんだけど。
そんな仕草に、可愛らしく年を感じてしまったり。



廣「平相談役だよ。」




点と点が、繋がって。

無意識に予期していた私に反して、素っ頓狂な声をあげたのは。



眞「タイラソウダンヤクぅ?!?!汗」



眞子だった。




< 269 / 269 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:59

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋色流星群
橘伊織/著

総文字数/261,034

恋愛(ラブコメ)311ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
紅い唇に息を飲む。 蒼い微笑みに立ち竦む。 矢のように降り注ぐ流星の中で、 私は私を見失う_________ ;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆ スターと駆け出す運命の恋♡ 林 理沙子 (夜の蝶♡) × 要 陽斗 (紅きボーカリスト) × 七瀬 航大 (蒼きボーカリスト) **:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:* さらさらとさま からめぐさま 素敵なご感想をありがとうございます♡
ダーティーハニー
橘伊織/著

総文字数/11,116

恋愛(オフィスラブ)14ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
♡ファン登録者様 限定公開♡ 甘ったるい雁字搦め。 呼吸の度に、堕ちていく。 *・゜゚・*:.。..。.:*・*:゚・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:* 年下の問題児 × 完全降伏したくない私 ・゜゚・*:.。..。.:*・*:゚・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*
脳内シュガー
橘伊織/著

総文字数/3,928

恋愛(オフィスラブ)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
“彼に微笑まれて、堕ちない女はいない” 社内で最高の肩書きを持つのは、 至極の微笑みをふりかざす王子様。 偶然が重なった夜、 冴えない私が超えてしまった彼との一線。 手に入れたものは、彼への恋心と 「後悔されたくない」という恐れだった。 「偶然」に見せかけられていた、「やっと」。 二つが重なったその時。 ラブストーリーは、ハッピーエンドから幕を開ける…?! ☆;:::::;;:::::;★☆;:::::;;:::::;★☆;:::::;;:::::;★☆;:::::;;:::::;★ ちょこ15さま ヤマメさま 素敵なご感想をありがとうございます♡ からめぐさま スペシャルレビューをありがとうございます♡

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop