魔王の純愛

第四章



生贄…私が…



じぃ様が子供のころ雨が降らない時期が続いて神様にお供えものとして村人が生贄にされた話しを聞いたことがある。



なんでも生きたまま心臓を取り出したらしい。



考えただけで吐き気がする。



あの時船に入らなければ、風太のことちゃんと止めていればこんなことにならなかった…



死にたくない



まだやり残したことだってあるそれに家族だって心配してる風太だって。



崩れ落ちるようにその場に項垂れぎゅっと目を瞑る。


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