スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
家のベッドで眠っていると
誰かが部屋に入ってきた。
真っ暗闇の中、ドアが開く音が聞こえる。
だれ?
起きあがらなくちゃ。
起きあがって逃げなくちゃ。
必死で目を開けようとしても
眠たくて眠たくて体が動かせない。
電源を切ったはずの携帯電話が鳴っている。
ひたひたと近付く足音が、ベッドの脇で止まる。
やがて
氷のように冷たい声で、誰かが私の耳に囁いた。
「……見つけた。」