世界は案外、君を笑顔にするために必死だったりする。-deadly dull-
「じゃあ、またな。あ、そうだ。また遊佐さんの写真、見せてよ」

「うん」


前もした会話。
でも、前とはやっぱり同じ気持ちになれない。

授業中も、いつものことだけど、いつも以上にやる気が出なくて、ボーっとしてしまった。

そんな私を、青柳颯太が見つめていることに気づいた。

私は青柳颯太と目を合わせる。
すると、その鋭い視線と私の視線が絡まった。

青柳颯太の視線は睨むような視線を向ける。

怖いというより、分からない。

なんとなく分かるのは、青柳颯太が私のことをよく思っていないこと。
それは視線で分かる。

坂瀬くんと話していることが気に食わないんだろうか。
それとも、あの日、二人の事情に近づこうとしたからだろうか。

坂瀬くんは今までのように私に話しかけてきて、青柳颯太は私に冷たい視線を向ける。

真逆のようで、どこか繋がっているその二人の行動は、私を混乱させるのには十分だった。
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