不器用な恋愛


じッとあたしが見ていたら…


「優雅、何?」


目はノートを見たままあたしに小声で話してきた。



えッ!?
なッなんで!?


「俺が気づいてないとでも思ってたのか?」


ニヤリと笑ってノートから目を外してあたしを見た。

「………。」

「図星だなッ(笑)」


こんな奴に笑われるなんて…ムカつく。


「俺がかっこいいのはわかるけどノート写せよ♪」


このナルシスト。
気持ち悪ッ。


「かっこいいなんて思ってないから。」

「ぷッ。照れんなよ!」

「照れてない。」

「そうかな〜?」


そう言ってノートを書き終わったのかメガネを外してあたしをじッと見てきた。

視線が……

視線が嫌なんだけど…



「ぷッ。やっぱ照れてるな♪」

「何を根拠に。」

「頬が赤く染まってる♪」

「はぁ!?」


笑いながらまたメガネをかけて黒板を見た。






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