恋するBread*それでもキミが好き
自分のことをあまり話さない高瀬さんが、先日俺に恋の相談をしてきた。

俺に助けを求めてきたのだ。

そして俺の的確なアドバイスにより、高瀬さんは無事好きな人と結ばれたらしい。


実は密かに『先輩って女に興味がないんじゃ……、もしかして俺のことを……?』なんて心配していたから、本当に良かった。


「あ、もう帰ります!一緒に帰りましょうよ~」

「え、一緒に?」

「なんすか今の明らかに迷惑そうな顔は」

「いや、別に迷惑じゃないが……。今日これから彼女に会うんだ。早く終わりそうだって言ったら、ここまで来るって言ってくれて」

「え~!それってつまり、高瀬さんの彼女に会えるってことですか!?」

「んー、まぁ、そういうことになるか……っておい!なんだよ」

俺は高瀬さんの腕を引っ張り、歩き出した。

「早く行きましょう!さ、早く」


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