海が見える窓





切れ長の瞳があたしを捉える。


瞬間、恥ずかしくなって目を反らしてしまった。


…反則だ。


誰だってこの笑みの前では赤面してしまうだろう。



「はいっ」



ようやく声を絞り出して、胡桃は自分のデスクに座った。


他の女性社員はた拓海をうっとりした表情で見つめる。


そんな彼女らに嫌な顔ひとつせず、拓海は笑顔で会釈した。



…職場に恵まれたかも!こんなかっこいい人と働けるなんて幸せだよ~!



胡桃は隠しきれないニヤケ顔を両手で押さえた。





< 4 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop