片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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「これ、貰って欲しいの」
会社から帰宅するなり、小陽さんが渡したい物があると言うから、部屋に行くと突然、大きな真紅の薔薇の花束を渡された。
「今夜、拓真さんが1週間振りにフランス出張から帰って来るの」
「この花束は小陽さんに届いた物でしょ?」
「そうなんだけど・・・部屋に飾ってはおけない」
「大体、この花束の送り主は誰ですか??」
「…歌舞伎町のホストクラブ『ギャラクシー』で働くホストからのプレゼントよ」
「ホ、ホホホストっ!!?小陽さん、副社長に黙ってホストクラブ通いしてるんですか?」
「通ってはいないわ!偶々、道端で倒れていた男性を介抱してあげたら、その人が歌舞伎町のホストで。店に行ったのは一度だけ。でも、店に来て欲しいってしつこくて・・・」
「小陽さん。そのホストに目をつけられたのね」
「多分、そうだと思う。うっかり素性を話してしまったから・・・」
「…事情は分かりました。私が頂きます」
「これ、貰って欲しいの」
会社から帰宅するなり、小陽さんが渡したい物があると言うから、部屋に行くと突然、大きな真紅の薔薇の花束を渡された。
「今夜、拓真さんが1週間振りにフランス出張から帰って来るの」
「この花束は小陽さんに届いた物でしょ?」
「そうなんだけど・・・部屋に飾ってはおけない」
「大体、この花束の送り主は誰ですか??」
「…歌舞伎町のホストクラブ『ギャラクシー』で働くホストからのプレゼントよ」
「ホ、ホホホストっ!!?小陽さん、副社長に黙ってホストクラブ通いしてるんですか?」
「通ってはいないわ!偶々、道端で倒れていた男性を介抱してあげたら、その人が歌舞伎町のホストで。店に行ったのは一度だけ。でも、店に来て欲しいってしつこくて・・・」
「小陽さん。そのホストに目をつけられたのね」
「多分、そうだと思う。うっかり素性を話してしまったから・・・」
「…事情は分かりました。私が頂きます」