片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「夫婦なのに往生際が悪いんだよ。でも、あの頃の小陽は可愛かったなぁー。5年も前の話だけど。いい想い出だ」


「今の小陽さん見てたら、想像出来ない。色っぽいし、蠱惑的だし、男を誘う天性の魅力がある」


「お前には夏芽さんが居るだろ?小陽は俺のモノだ」


「俺のモノだと言う割には放置してるクセに」


「これからはちゃんと家に帰る。一人にはしない。これから、お義父さん達と同居するかもしれねぇのに。以前にように小陽を一人にはしておけない」


「同居?」


一晩で随分と話が進んだな。

「でも、拓真さんは濱部家の・・・」


「親父は稜真達と同居するようだ」


「へぇー」


「お義父さんが目白に購入した土地に二世帯住宅を建設したいと言い出したんだ。
話の流れで、断りたくても断れねぇし」


「目白か・・・」


「・・・昨日は会社と辞めるとか爆弾発言したが、現実的には無理な話。俺も何言ってんだか。
でも、お義父さんを見ていると…俺は小陽の為にお義父さんを超える男にならなきゃいけないんじゃないかと思う」

「拓真さん。政治家に転身して総理目指すんですか?」

「社長もいいけど。社長になるとそれ以上、上がないしなぁ」


拓真さんは真剣に考え込み始めた。


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