片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「冬也、帰ってたんだ」


「まぁな」

「お義母さんの様子はどうだった?」

「あ・・・仕事とお婆ちゃんの介護で少し疲れてるみたい」

「そうか・・・」


冬也はカウンターキッチンに花器を置き、花材と睨めっこしていた。


「一人急用で休まれた生徒さんが居て、余った花材を持ち帰って来たんだ」

「へぇー」

「初心者向けの花材だから…お前生けてみないか?」


「私が?でも、夕食の支度が・・・」

「俺は食って来た」

「私はまだなんだけど」

「カップ麺でも食っとけよ」

「そうするつもり」

「俺が食べてなかったら、俺にもカップ麺食わせるつもりだったのか?」

「そうだけど」

冬也はまだ何か言いたそうだったが、口を噤んだ。


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