片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「彰成様・・・敦司様完全に怒っていますよ。どうするんですか?」


「別に・・・どうもしない。敦司様に任せておけば、円満にコトは進む。俺達は控室で休んでいればいい」

「そう言っても、今日は俺の家元としての・・・」


「冬也お前は俺の世話役だろ?」


敦司様には彰成様の世話役を頼まれたけど、俺だって関係者の方々にキチンと挨拶しないと。


「行くぞ」


俺は彰成様に腕を掴まれ、会場から連れ出された。


「冬也」


出入り口の受付席に座る夏芽が声を掛けて来た。


「おいっ、冬也の嫁、一緒に来いっ」


「急に言われても・・・」


「夏芽さん、私が居るから大丈夫。冬也さん達と一緒に行って」


私は小陽さんに促され、冬也達と一緒に控室に入った。



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