片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
星苑さんーーー・・・

平沢さん本人には悪いけど、私の脳裏には星苑さんの姿が浮かぶ。


「うっ」

再び、こみ上げる吐き気で口許を押さえて平沢さんに背中を向けた。


「大丈夫?」

平沢さんの大きな手が私の背中をゆっくりと優しく擦る。

「大丈夫です。ありがとうございます」

私はバックからハンカチを取り出し、口許を押さえながら礼を言った。


「部屋まで持たないな・・・夏芽さん、俺の部屋で一息入れようか?」

「えっ!?」


私は酔いが醒めるまで平沢さんのマンションで休むコトになった。


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