片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
日曜日ーーー・・・
妻となる女性の実家への挨拶が、結婚への道のりの中で最初にぶつかる大きな壁だと稜真から訊いた。
夏芽は母子家庭。
稜真も俺と同じで奈那子さんには一番の障害となる父親は居なかった。他の連中から比べると超える壁は低い。
夏芽の自宅周辺は住宅密集地で、車を停める場所は駅周辺にしかなく、そのわずかな駐車場も直ぐに満車になると訊いたので電車で来た。
改札口で11時に待ち合わせのはずだが、夏芽は来なかった。
俺は5分待ち、もう来るだろうと思ってコンビニの中に入って雑誌を物色する。
遅い・・・
出社時間も他の連中と比べて遅く、あの雨の日は年に一回あるかないかの珍しい出来事だった。
俺は夏芽のスマホに電話をした。
―――――もしもし・・・
欠伸交じりの寝ぼけた声の夏芽
「おいっ!?お前…もしかして、俺との約束忘れて寝てたのか??」
俺は朝から気合を入れて来たのに、緊張の糸がブチ切れてしまった。
妻となる女性の実家への挨拶が、結婚への道のりの中で最初にぶつかる大きな壁だと稜真から訊いた。
夏芽は母子家庭。
稜真も俺と同じで奈那子さんには一番の障害となる父親は居なかった。他の連中から比べると超える壁は低い。
夏芽の自宅周辺は住宅密集地で、車を停める場所は駅周辺にしかなく、そのわずかな駐車場も直ぐに満車になると訊いたので電車で来た。
改札口で11時に待ち合わせのはずだが、夏芽は来なかった。
俺は5分待ち、もう来るだろうと思ってコンビニの中に入って雑誌を物色する。
遅い・・・
出社時間も他の連中と比べて遅く、あの雨の日は年に一回あるかないかの珍しい出来事だった。
俺は夏芽のスマホに電話をした。
―――――もしもし・・・
欠伸交じりの寝ぼけた声の夏芽
「おいっ!?お前…もしかして、俺との約束忘れて寝てたのか??」
俺は朝から気合を入れて来たのに、緊張の糸がブチ切れてしまった。