あやめも知らず


「王宮には臣下も出入りするし、当然アヤメは見慣れない顔だから声をかけてくることもあるかもしれない。そういう時は頑張ってね。」

「え、え!?そんなハードルの高いウソ、私即粗相してモロバレすると思いますよ!?」


だからアヤメは面白いってクスクスシンさんが笑う。
ほら.....こういうところが少し鬼だ。



「大丈夫だよ、才能があることは嘘じゃないから。
....もしも出身地がどこかと聞かれたらミレ村から来たというんだ。そこに関してはそれだけでもう誰も何も言わないよ。

そして才能のことを聞かれたらたくさんの言語を操ることができると言う。本当のことだろう?」









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