いつも隣に君がいた
校舎までは、あと少し......
「おい!」
すぐ後ろで、さっきよりも大きく聞こえきた声とともに、私の体はグイッと後ろに引っ張られた。
体勢を立て直そうとした時にはもう遅くて、体は後ろに倒れていく。
転ぶ!
そう覚悟した時、私の体は後ろで何かに支えられた。
私は慌てて体勢を直して、後ろを振り返る。
そこには、私の予想した通りの不機嫌なカイが立っていた。
......怒ってらっしゃる