いつも隣に君がいた

土曜日











『ハル』










学校をさぼった日、グラウンドを走り抜けながら、カイが私の手を引っ張って前を走っていく。










笑いながら、疲れなんて一切感じなくて、楽しくて仕方なかったあの時を思い出す。










ぐいぐい腕を引っ張るカイは楽しそうで、あんなに楽しそうに笑うカイを私は初めて見た。










走った疲れじゃなくて、笑いすぎて疲れたような、心地よい疲れが体に残っていた。










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