いつも隣に君がいた
私はアルバムの最後のページを開いてみた。
最後のページの写真は、私が小学校の低学年くらいで、弟が幼稚園に通い始めた頃くらいのものだった。
何の時にとられた写真か分からないけれど、楽しそうに笑っている。
思い返してみれば、この頃までの写真って見た事がなかった気がする。
見るアルバムはどれもこの後からの写真ばかりで、何となくぼんやりと記憶に残っているものばかり。
まあ、昔の写真を振り返って見ることってそうそうなかったから、このアルバムに気づかなかったのも当然といえば当然なのかもしれない。