いつも隣に君がいた











「困ってるみたいだったから、一役買おうかなって」











カイは、口笛を吹きながら、ススキの中を歩いていく。











そのあとを追いかける。











「俺は、もうハルのこと守れねーからさ」











言いながら、私に向かってボールを投げる。











ボールは緩やかなカーブを描いて私の手に収まる。











< 677 / 713 >

この作品をシェア

pagetop